■I'm donut?

鑑賞日:2023/6/25、7/8(Theater Mixa)

 

客席に入ると舞台セットが見えて、なんの特徴もない普通の時計がやけに目に入る。

作中で時間経過の演出に使われてたんだけど舞台の端にある客席から見ればちっちゃい時計なのでその針の動きが地味で、どうせなら空の色とかの表現でわかりやすくしてもよかったのにな。

一つの大きい装置を回転させてストーリーが展開していくのは小さい劇場なのもあってめちゃくちゃ可愛い。こういうの大好き。

 

ドーナツ揚げてる時の音がマジで美味しそうで…まあ作中でもそのドーナツがいかほど美味しいのかこれでもかというほど伝えてくるので「美味しそうだな…」て思うシーンが何回もあるんだけどそれで最後にドーナツもらえるシステムなのは結構かなり良いな…と思った。ドーナツめっちゃ美味しかった。

荒牧さんのこのドーナツ美味しすぎる!みんなに食べてほしい!!という気持ちが痛いほど伝わってきて……面白かった。こういう伝え方もあるんだなって……

この店のドーナツ好きすぎる!っていう気持ちを原点にミュージカル1本作るということ自体が尊敬に値する。

 

狭い舞台で3人のミュージカルだったので短い舞台だったけど見応えがあった!

立石くんの歌や福澤くんのダンスなどファンが見たいところもバッチリ押さえているし、押さえているだろうなという安心感もあって満足感たかし。

福澤侑くんといえばやっぱりダンス!てイメージが強すぎる(うますぎるので)けど演技も歌もめちゃくちゃ最高なんだよな……って色んな魅力がじっくり味わえて贅沢な舞台でした。良いところ全部盛り。

上演時間が思ったより短くて終わった時時計みて早!と思ったけど上記の通り見応えはバッチリだったのでそれに対する不満とかじゃないんだけど序盤のセリフ回しがめちゃくちゃ早口なのが意図が読めず気になった。

 

所々曲がキャッチー狙いすぎというかアップテンポな曲は好きなんだけどもっとほのぼのした雰囲気に纏ってたらめっちゃ好きだったなと思った。

キャッテリアはテーマ的にトンチキ感がバッチリハマってたけどドーナツ屋さんがテーマの素朴で暖かいストーリーなので全体の雰囲気がもっとそっちに寄ってたらよかったのになと思った。

でもオープニングの曲頭から離れない。でもこんな曲じゃなくてもよかった笑

 

グッズ付きのチケットなんかは珍しくないしそれが食べ物っていうのもなくはないのかもだけど作中に登場したドーナツっていうのがよかったなとしみじみ。

楽しみにしていた観劇が終わっちゃって寂しい気持ちを抱えながらの帰路、でも帰ったら美味しいドーナツあるし!って家に帰るまでワクワクしててそういうハッピーな気持ちが沢山詰まった作品でした。

 

ミクサ自体が劇場型店舗の設定(?)だったのでキャストの方々がカーテンコールなどでご来店ありがとうございましたって言ってくれてたんだけど

最後にスタッフの方もドーナツを配ってくれる時にご来店ありがとうございましたって言いながら渡してくれて嬉しかった。

ミクサのスタッフさん、いつも丁寧で笑顔で心地よい対応をしてくださって嬉しい。大好き。

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